About 専務のひとりごと

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専務のひとりごと アーカイブ

2008年09月21日

坂の上の雲にはまってます

坂の上の雲と言えば言わずと知れた司馬文学の名作中の名作。
今回なぜかまた読みたくなり、今回で三回目。晩酌をしながら小さな字と格闘中!
小5の息子はハリポタを読み始めたばかり。本を読むことで少しは想像力を深めてくれたらと願う。

ところで坂の上の雲は愛媛松山が舞台である。
弊社の取引で実のところ松山の客はまだいない。
伊方、八幡浜(宇和海)、上灘(瀬戸内)、新居浜、西条(燧灘)と徐々に鰆の流網漁師を増やしてきたが、松山近辺の情報がまだとれないのである。
鰆が春から秋にかけて一番湧くところが松山沖である。

やはり顧客開拓の努力が必要なのであろう!
ちなみに昨日、香川県観音寺市伊吹島からは仕立て上げの注文を電話でいただいたのだが。
自慢であろうか?


2008年10月10日

伊勢海老刺し網の違い

伊勢海老を刺し網で獲るのにも網に違いがある。
関東近辺では、7Fタイプの2/6本、2/8本、3/9本で94mm~100mmが主体で、一枚網が多い。
規制で三枚網だと獲れすぎるからか、それとも作業性を考えると一枚網のほうが仕事が早いからかはわからない。
千葉県の大原地区などはやはり一枚網である。ここにも弊社の網が販売店を経由してだが使ってもらっている。

九州の中では、長崎の網場地区や野母崎地区(長崎の南の先端)は伝統的なナイロン網で、目合いも鯨2.3寸~2.6寸である。ここは昔から鯨尺を使っており若い営業などは間違ったりすることもある。
天草地方は目合い的にはこれより大きく、曲3.3寸~曲4寸が一般的である。また、この地区は魚(カワハギやクロ)を獲るために高さがよそより随分高いのが特徴である。込み(座り)も多い。

漁師に違いを聞いてよその地区のものを勧めてはいるが、なかなか皆さん伝統的で一目、二目の中網にこだわる職人のような漁師が九州には多い。製造には苦労をするが、漁師とのやり取りも営業の楽しみの一つでもある。